Loading...
射出成形金型 PPS樹脂カプラ金型のポイント:高精度仕上げと冷却回路の工夫
その他

射出成形金型 PPS樹脂カプラ金型のポイント:高精度仕上げと冷却回路の工夫

  • 素材

    PPS

  • 製品サイズ

    φ11x20

  • 金型材質

    HPM38 焼入れ

  • ゲート方式

    サイドゲート

  • 成形機サイズ

    30t

  • 取り数

    2ケ

PTネジ形状の工夫と製作ポイント

PTネジ形状はPL付近でアンダーカットが発生しやすい特性がありました。この課題を解決するため、抜き方向の形状を見直し、さらにスライドで半割対応する設計を採用しました。これにより、ネジ部の段差を最小限に抑え、見た目や機能に違和感のない仕上がりを実現しました。

また、仕上げ精度を徹底し、実際の成形では製品全体にわたりバリのほぼ無い状態の成形品にすることができました。

冷却回路とガス抜きへの対応

PPS樹脂は成形時に熱変形やガス発生が多い特性があります。このため、通常の金型より冷却回路を多く配置し、ガス抜き構造を追加しました。これにより、安定した成形を実現し、製品の寸法精度を向上させています。

ポイントまとめ

今回の金型の製作では、冷却回路の増設やガス抜き対応、形状変更による精度向上が重要なポイントです。こうした工夫により、耐久性と精度を両立し、顧客の要求に応える金型を完成させることができました。

 

会社パンフレットDLはこちら